K様(97歳・女性)
傷病名:脳梗塞後遺症
一日中ベッドでの生活のため、関節拘縮が進行。自力で寝返りができない状態となり、排泄介助や入浴に支障をきたすようになりました。

【初期目標】
関節の拘縮により、膝痛が強いため、痛みの軽減を図る。ベッド上での生活のため、背腰部の疼痛緩和に努める。

中期目標】
体幹部の筋力向上を図り、体位変換の実現を図る。手指の力を付け、スムーズな食事ができるよう支援していく。

【治療内容】
マッサージ:全身の関節拘縮が進行しているため、関節周囲の筋に対しマッサージを行い、筋緊張を緩和。また、膝関節症からくる関節痛の改善のため、軽めの指圧を行っております。
リハビリ:ボール、タオル、ぬいぐるみなど身の回りにあるものを利用し、肩、肘、手、股、膝、足それぞれの関節可動域訓練を行っております。手軽にできる運動を提案することで、本人だけではなく、家族も一緒に参加できるため、やる気を引き出す効果的なリハビリとなり、毎日続けることができます。

【家族から】
いつも明るい笑顔で、号令を掛けながら楽しく運動を教えてくれる先生のお姿に、元気の無かった母が見違えるようになりました。いつの間にか声を出し、積極的に運動をするようになったのです。先生が来ない日でも、ボールを握り声を出しながら運動をしていることもあり、本当に感謝しております。